病気で解雇

 過酷な勤務が原因で鬱病(うつびょう)となったのに、休職期間終了を理由に解雇したのは不当として、東芝の技術職の元社員、重光由美さん(41)=埼玉県深谷市=が解雇無効の確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、解雇は無効と認め、慰謝料など約835万円と未払い賃金の支払いを命じた。

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20371964,00.htm

知り合いにひとり「過酷な勤務が原因で」うつ病では無かったと思うが神経系の病気になり「休職期間終了を理由に解雇」されたのがいる。長らく療養してるがまだ再就職に耐えられる程には回復しておらず、今は生活保護と障害者年金で食いつないでいる。
会社が従業員の心身を壊してもわずかばかりの休職期間さえ給料の一部を払えば後は放り出して終了で一切面倒見る必要も責任取る必要も無し、ってのは何かが間違ってる*1と思ってたわけだが、どうやら法律上は「放り出して終了」は許されないことになってるらしい。

 原告側代理人は「仕事が原因で鬱病となった労働者を一方的に解雇するケースは多い。ただ訴訟になる例は少なく、今回のように業務が原因で鬱病になったと認め、解雇を無効にした判決は珍しい」としている。

それが不当だと知らない思わない人の方が多いんだろうな。自分もこのニュース読むまで知らなかったし。
偽装派遣偽装管理職の問題もそうだけど、こういう裁判がきっかけになって、当たり前のように行われている不当な扱いが実は不当なのだと多くの人に知られるようになって欲しい。

東芝広報室は「主張が認められず、大変遺憾。控訴の手続きを取った」としている。

中の人はどう思ってるんだろう。自分が同じように壊されて捨てられるかも知れないとは考えないんだろうか。まさか会社のためなら壊されて捨てられても本望なんてこた無いと思うが。

*1:国によるセーフティネットがしっかり機能してればそれもアリかとは思うが現状はそうも言い難いし、壊した犯人へのペナルティが無いってのは納得はいかんし