著作権

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.html
著作権法

第一章 総則
第一節 通則

(目的)
第一条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

というわけで、文化の発展に寄与するのが目的で、権利保護はその手段であると思うわけなんですが、

そーゆー視点から見た時にこれはどうよ?と思うこと。

「見逃した番組を見られる」ファイル交換ソフトを使う大きな理由の1つに

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/08/30/13132.html

コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)などがとりまとめた「2006年ファイル交換ソフト利用実態調査」の結果によると、その利用理由・目的として多く挙げられたのは、やはり無料で楽曲やソフトが手に入るというものだった。その一方で、希少なコンテンツが入手できるからと回答したユーザーも目立ったほか、映像コンテンツにおいては「見逃したテレビ番組をダウンロードできる」との回答が最も多かった。

(中略)

一方、映像関連ファイルでは、無料という側面よりも希少性や流通面、利便性に関連する理由が強いようだ。トップは「見逃したテレビ番組をダウンロードできる」(14.9%)で、これに「レンタル店やDVD店に行かなくても観たい映像がダウンロードできる」(12.6%)、「過去のテレビシリーズやCMなど、希少な映像や珍しい映像がダウンロードできる」(11.3%)が続く。

 これと差はわずかながら、「購入したいと思っていた映像を無料でダウンロードできる」は、「販売していない映像がダウンロードできる」と同率(10.6%)で4位だった。特にトップの「見逃したテレビ番組」は、現在利用者においては21.4%に上り、過去利用者の12.2%に比べてより大きな要因になっていると指摘している。

ファイル交換ソフトを使ったことはないんですが「他に見る手段が無い映像をダウンロードするため」というのは気持ちわかる気がします。ネットで話題→YouTubeに問題の映像が貼られる(もちろんTV放映された映像を勝手に貼るのは著作権法違反)、とかあるとつい見に行っちゃいますし。。。

録画ネットの「お知らせ」→「サービス停止仮処分の申し立て」

http://www.6ga.net/x_index.php

■弊社の本音、不満、感想
放送局の持つ著作隣接権というような大上段の大きな力でもって、テレビパソコン ハウジングサービスを通じて小さな幸せを感じている、主に海外駐在中の方、そのご家族の小さなお子様がようやっと手にした楽しみをも、「お奪いになるのでしょうか?」と放送局の方々にお尋ねしたいです。カラオケやファイルローグ等とは全く違うじゃあないですか。日本に受信機を預ける費用を負担までしているたった数百人の楽しみも認めてもらえないのでしょうか?サービス利用者の多くは日本にいるご家族がNHK受信料を払われているんです。海外に暮らしていても日本人なんです。(投票はできるようになりましたが・・)海外に行っちゃったらDVDやビデオが出るまで待てとおっしゃるのでしょうか?日本の景気を引っ張っている多くの日系企業は、海外で利益を上げているんです。これらの人たちは言ってみれば、株式会社日本の出稼ぎ部隊で、前線で歯をくいしばってがんばっているんです。一人1台のパソコンを預かるようなサービスが放送局さんと競合の脅威であるとはとても思えません。放送局さんの本音は何なのでしょうか?

当時「この悲痛な叫びへの共感と、TV局への怒りを覚えない人がいるだろうか?」とかどっかで書かれてましたね。それぞれに事情があるので、ある意味では仕方が無いと思ってますが、ちょっとやりきれません。似たようなことを実現するためのソフトやPCその他が普通に売られていることを考えるとなおさら。

「内容の無い音楽会」再発運動

http://diary.jp.aol.com/7hgfzcfqsqt6/133.html

・・というのを始めてみました。もう数年前から、生方くんとはそんな話してたんですが、原盤保有者のSMEやKITTYとあれこれ交渉するのが難儀そうで、なんとなーくいい加減になってました。

「内容の無い音楽会」再発売署名ページ
http://ubuman.sakura.ne.jp/Japanese/ShowFook.html

ヤフオクなどにおいて、未だ高額で売り買いがなされている、「内容の無い音楽会」
廃盤から数年が経った2005年。我々はこのアルバムを、リミックス、リマスタリングを経て再発売すべく、行動を開始致しました。
このアルバムを知っている人も知らない人も、アルバム再発に向けて、署名にご協力下さいませ。

知り合いが持ってたのをよく聴かせてもらってたんですが、大学卒業と同時に聴く手段が無くなりました。オークションは、そもそも出品が無ければ買うこともできません。聴きたいって人がいて(だからこそオークションでも高額で取引される)、原著作者に発売の意思があるけど、権利関係が障害となって云々、というのは全員にとって不幸なことだと思います。レコード会社だって発売もしないものの権利をただ死蔵してたって1円にもならんでしょうに。

今ふと、ファイル交換ソフトに手を出したら MP3で入手可能?とか思ってしまった。。。やらないけど。

ここに挙げたのは「見たい/聴きたいけど、見る/聴く(合法的な)手段が無い」という問題。

見たいと思えば思うだけなんとかしようと頑張るだろうし、Impress の記事でACCS専務理事の人も似たようなことを言ってるけど、合法的な手段が無くて、違法な手段が目の前にぶら下がってたら、そら手を出す人が続出するだろうと思う。それを封じ込めようとすれば反発だって出るだろう。「じゃあどうしろって言うんだ!」

権利者の人達は、こういう需要を満たすことについて真剣に考えてくれてたりするんだろうか?