ねじれ国会

むかついたので怒りに任せて日記書いてみる。
昨日TVのニュースで見た時から思ってたんだけど。今朝の紙の読売新聞の社説欄(?)1面左上の『立法府 第2部 停滞する政治3 二院制「これが現実」』より。

参院本会議場を出た自民党の尾辻参院議員会長の表情は沈んでいた。
「これが参院につき付けられている現実だ。数が足りない。いかんともしがたい」

数が足りていればいかな反論があろうとも強行採決できるのにってことですか?話し合って皆とは言わないまでもできるだけ多くの人が納得する結論を出そうって発想は無いのですか?あなたは何様のつもりですか?

自民党の伊吹幹事長は9日のNHK番組で、「内閣が示した人事案を差し替えろ、ということは、(憲法上)首相指名権の無い参院を使って、行政権に介入することになる。同意人事で衆参両院は法律上は対等だが、運用上、良識をもってやっていただきたい」と訴えた。

三権分立では立法等の手段を通じて行政に国会が介入するもんだと学校で習ったような気がします。では参院の存在意義や、法律で対等の同意人事権があると決めた理由は何ですか?

しかし、伊吹氏の正論は野党の態度を硬化させるだけだった。

正論?正論なんですか?これ。私にはとても正論とは思えませんが。

翌10日、民主党西岡武夫参院議院運営委員長は「『政府が出した人事案件は、国会は当然のむべきだ』というような発言に驚いている。極めて遺憾だ」と反発した。

激しく同意。

「こちらが強く出れば、民主党は世論の批判を恐れて最後は折れてくる」という自民党執行部の読みは、はずれつつある。

強く出れば出るほど世間は「自民党がまたごり押ししようとしてる」と思って、民主党は世論の批判を恐れるなら折れるわけにはいかなくなる、と思いますけど?
いや正直、私にゃ彼の人が日銀の総裁にふさわしいのかそうでないのかなんて判断する能力ありませんけどね、その「とにかく自分の意見が絶対正しいんだから、それをのむのが当然」と言わんばかりの発言は、話し合いを放棄してるように見えますよ?議会ってのは話し合うための場ではないのですか?

小沢氏が保身のために反対している、というストーリーが書いてありますけど、

民主党内では、武藤氏の昇格に拒否感が強まっていた。小沢氏が「同意」でまとめようとすれば、去年の大連立構想以来くすぶっている「反小沢」の声が噴出する恐れがあった。

いや組織の代表ってのは、個人の意見はどうあれ、組織の構成員の意見を取りまとめて代弁すべき存在であって、拒否って意見の人が多いんだったら「いや俺は同意だから同意でまとめる」とか言ったら罷免されて当然でしょう*1
つかこれ書いてる記者は、そもそもの人事案の是非や、話し合いがまともに行われないこと自体の是非をどう考えてるんでしょうかね?

首相が最善と判断した人選が参院の壁に阻まれる。

議会制民主主義ってのはそういうもんだと思いますが。

二院制のあり方について議論を避けてきたツケが、立法府に重くのしかかる。

長年数に任せたごり押しに頼って議論を避けてきたツケが、自民党に重くのしかかってるんだと思いますけど。

*1:個人の意見でもって周囲の人と話し合って説得しようとするかどうかは話が別。あと、そもそも小沢氏個人の意見が「同意」なのかどうかも知らない。